何らかの理由で水道工事が必要になったとき、どんな業者に依頼してどれくらいの費用がかかるのか心配になることもあると思います。
普通の人はなかなか水道工事を依頼する機会などないものなので、ある程度予備知識を得てから依頼すると失敗しなくて済むでしょう。
そこでこの記事では、水道工事の費用相場や業者選びのポイントについてご紹介します。
水道工事とは?
水道工事には大きく分けて2つの種類があります。
1つが「給水管引き込み工事」というもので、もう1つが「屋内配管工事」という工事です。
「給水管引き込み工事」とは、外部の排水管から各家庭のメーターボックスまでの間を工事することをいいます。
「屋内配管工事」はメーターボックスから屋内の蛇口までの間の工事のことです。
一般的には「屋内配管工事」の方が身近に感じられる工事だと思います。
また、この2つを一連で行う工事のことを「給水装置工事」ともいいます。
一戸建てやマンション、高層ビルなどそれぞれの建物の特徴に合わせて、最適な給水方法が取り入れられているのです。
水道工事の種類について
前述したように、水道工事は「給水管引き込み工事」と「屋内配管工事」の2つの種類に分けられますが、具体的にはどういった種類の工事を行っているのでしょうか。
まず一般的な工事として、蛇口や排水管の水漏れ修理や、つまりの解消工事などは私たちにとっても身近な工事だと思います。
また、蛇口の増設や引き込み管の交換、使用していない引き込み管の撤去作業なども水道工事の一部となります。
その他にも様々な水道周りのトラブルに対処することも含まれるため、水道工事といってもかなり幅広い種類の工事が存在するのです。
水道工事の費用相場
水道工事には様々な種類の工事がありますが、実際に工事を依頼することになった場合、それぞれどれくらいの費用で行えるのか気になると思います。
そこで、よくある工事を例に費用相場をご紹介します。
<下水道切り替え工事>
下水道切り替え工事の費用は、一般的に8~10万円程度が相場となります。
下水道の切り替え工事はめったに依頼することがないだけに、その工事費用の相場は想像が難しいものですが、本格的な工事を必要とするためまとまった金額が必要となります。
<排水管詰まり>
排水管の詰まりは一般家庭でもよくあるトラブルなだけに、相場を頭に入れておきたい工事です。
詰まり解消工事の費用は、4千円~1万円程度が相場となります。
比較的安価に依頼できる工事ではありますが、排水管の詰まりは自身で解消できることも多いので、まずはチャレンジしてみてどうしても解消されない場合に専門業者へ依頼することをおすすめします。
<水漏れ>
水漏れも一般家庭でよくあるトラブルなので、身近に感じられる工事だと思います。
水漏れ修理工事の費用は、3千円~1万円程度が相場です。
工事費用はそれほど高くないので、急なトラブルでも依頼しやすい工事です。
<ポンプ修理>
水の出が悪くなったり異音がするようになったりすると、給水ポンプのトラブルが考えられます。
ポンプ内の錆や詰まりなど、経年劣化である程度寿命もあるため、古い家では修理が必要となります。
そんなポンプ修理工事の費用ですが、5千円~1万2千円程度が相場です。
モーター系のトラブルの場合、修理が遅くなればなるほど費用も高くなってしまうので、トラブルを感じたら早めの修理を行うことをおすすめします。
費用を少しでも抑える方法
水道工事の依頼をするときには、少しでも安く抑えたいという人も多いと思います。
そんな人に必ず行って欲しいのが、複数業者から相見積もりを取るということです。
一社だけの見積もりで決めるのではなく、複数の業者へ相談すれば工事の方法が違うこともあったり、費用も大きく違ってきたりすることもあります。
できれば3社くらいに見積もりを出してもらうと、適正価格というものが見えてくるはずです。
業者選びのポイントとは
工事業者選びのポイントとしては、まず「水道局指定工事店」に依頼することが大前提となります。
各自治体の水道局に工事を行う許可をもらっている業者なので、当然技術は信頼できるものであり、不当な請求などもなく適正価格で行ってくれるので安心です。
ただし、「水道局指定工事店」だからといってすべての業者が同じというわけではないので、工事実績や接客対応など総合的に判断して依頼する業者を決めましょう。
ホームページなどは素晴らしくても、実際にお願いしてみると対応が悪かったなんてことも珍しくないので、長い付き合いができるような信頼できる業者を選ぶことをおすすめします。
まとめ
水道工事にも様々な種類がありますが、どんな工事でもまずは信頼できる技術力のある業者を選びたいものです。
そのためにも「水道局指定工事店」を選ぶことは必須で、その中で複数の業者に見積もってもらい、相場と大きな違いのない業者を選ぶようにしましょう。
また、技術力や価格だけでなく、今後も何かトラブルがあったときに安心して頼めるような、融通のきく対応の良い業者と取り引きすることをおすすめします。