ネット通販が普及した現代では、アパートやマンションを選ぶ際に不在時でも荷物を受け取れる宅配ボックスの有無を条件の一つにする人も増えてきています。
宅配業者からしても再配達の手間が省けるためお互いにメリットの大きな宅配ボックスですが、その便利さの一方で鍵が開けられないといったトラブルが増えているのも事実です。
そこで今回はそんな宅配ボックスの鍵が開かないトラブルに陥ったときにするべき事についてご紹介していきます。
■暗証番号を一つずらしてみる
暗証番号で鍵を開けるタイプの宅配ボックスでよくあるトラブルは、宅配業者の配達員が残した暗証番号の数字が実際の数字と違っているというケースです。
この場合の解決方法としてよくあるのは、暗証番号を一つだけずらしてみるという方法です。
特によく間違われるのは最後の一桁であることが多いため、まずは最後の一桁を前後の数字にずらして試してみましょう。
例えば「1234」という暗証番号だった場合、「1233」「1235」といった番号を試します。
それでも開けられなかった場合には、「1230~1239」のように最後の一桁をすべて試してみると良いでしょう。
このトラブルが起こる原因は、配達員が暗証番号を書き間違えるパターンと、設定するときに番号が少しずれてしまっていたことが原因で隣の数字でロックをかけてしまったというパターンが考えられます。
そのため、暗証番号間違いで開けられない場合には最後の一桁の間違いを疑ってみましょう。
■宅配業者に連絡する
配達員が不在票に暗証番号を記してくれている場合、記入されている番号で鍵が開かないときには宅配業者へ連絡してみるのも一つの方法です。
実際に記入した配達員の人に聞くことができれば、書き間違いなどの原因が特定できる可能性があります。
配達員は暗証番号の設定を自分の中でパターン化している人が多いため、不在票の番号が書き間違いであればすぐに気付いてもらえることを珍しくありません。
配達ドライバーは常に忙しくバタバタしているため、つい書き間違えてしまうということも起こり得ることなのでどうしても自分で解決できなかった場合には連絡してみましょう。
連絡先は不在票に記載されていることが一般的です。
■管理会社に開けてもらう
暗証番号が不明で宅配ボックスの鍵が開けられず、番号をずらすなど試してみてもどうしても開けられない場合は管理会社に連絡してみましょう。
管理会社かその建物のオーナーがマスターキーを持っているはずなので、最終手段として開けてもらうことができます。
ただし、時間帯などによってはすぐに対応してもらうことが難しい場合もあるので、管理会社の営業時間外の場合にはまずは自分でできる限りのことを試してみることをおすすめします。
■カード式ボックスが開けられない場合
宅配ボックスの鍵の種類には、暗証番号方式の他にカード式というものが存在します。
宅配ボックス利用者にあらかじめ磁気タイプのカードが配布され、そのカードを使用して鍵を開けるという方法です。
この種類であれば暗証番号がわからず鍵が開けられないということはなくなりますが、その代わりカードを紛失してしまったり磁気異常などで開けられなくなるというリスクがあります。
そういったトラブルの場合にはカードの再発行が必要となりますが、再発行の申請をして手元に新たなカードが届くまでにはしばらく時間が必要となります。
急ぎでないのであれば新たなカードが届くまで待つのもいいですが、それまでには早くても1週間程度は覚悟しなければなりません。
しかし急ぎで必要な物を通販で購入した場合や、仕事関係の物が届いている場合にはなるべく早く取り出したいはずです。
そういった場合には、暗証番号タイプ同様管理会社へ連絡してみることをおすすめします。
やはり管理会社はマスターキーを所有しているものなので、本人確認などは必要となりますがそういった必要な手順を踏めばすぐに開けてもらうことができるでしょう。
■メーカーや保守点検会社へ連絡する
宅配ボックスの鍵が開けられず自分で解決できなかった場合、建物の管理会社の他にメーカーや保守点検会社へ連絡してみるのも一つの方法です。
宅配ボックスには基本的に強制解除などの方法があるものなので、そういった方法で開けてもらえる可能性があります。
そのメーカーにもよりますが、24時間対応しているところであれば深夜などでも駆けつけてくれたり解決方法を教えてくれたりします。
建物の管理会社の営業時間外に早急に解決したい場合などにはおすすめです。
宅配ボックスのメーカーや保守点検会社は、宅配ボックス本体などに記載されていることがほとんどなので一度確認しておきましょう。
■まとめ
宅配ボックスは非常に便利なシステムで、日中家を開けることの多い人にとっては生活必需品のようなものです。
しかし鍵が開けられないなどのトラブルが起こる可能性もあるだけに、そういったトラブル時の対処法を日ごろから頭に入れておく必要があります。
トラブル時はつい困惑して冷静になれないことも多いですが、日ごろから意識しておくことで冷静な対応が可能となります。
宅配ボックスを利用している人は、もしものときのためにも鍵が開けられないときにするべき事を覚えておくと良いでしょう。