いつものようにお湯を使おうと思ったときにお湯が出ないとなると、慌ててしまう人も多いのではないでしょうか。
特に冬場はお湯を使用する機会も多いだけに、早くお湯が出るようにしたいと思うはずです。
しかしそんな冬場に限って専門業者も忙しく、すぐに修理に来てもらうことが難しい場合も少なくありません。
今回はそんなときに役立つ、お湯が出ない給湯器への緊急対応方法をご紹介します。
■お湯が出ない原因を探る
給湯器からお湯が出なくなったときに、専門業者へ依頼する前に自分で解決できる問題かどうかをチェックしましょう。
原因によっては自分で対応できる場合もあるので、慌てずにこれから紹介する項目をそれぞれ確認してみてください。
簡単にできる確認なので、業者へ依頼するのはその後からでも遅くはありません。
■水は出るか
お湯どころかそもそも水すら出ないといった状態の場合、何らかの理由で止水栓が開いていなかったり断水中であったりする可能性もあります。
水も出ない場合はまず止水栓を確認し、水道工事などで一定時間断水となる連絡が来ていなかったか確認してみましょう。
また、どこかで水漏れがおきていないかもチェックポイントです。
水漏れが原因によって水が出なくなることもあるので、この場合は水道業者に至急工事してもらうようお願いしましょう。
■ガスは来ているか
ガスの元栓が閉まっていることが原因で給湯器からお湯が出ないというトラブルは意外と多いものです。
最近は大きな地震があると安全装置が作動し自動的に止まってしまうこともあるので、そういった可能性も含めて確認してみましょう。
ガスコンロで火を付けてみればガスが来ているかすぐに確認できるのでおすすめです。
■給湯器の電源スイッチは入っているか
非常に初歩的な問題ではありますが、給湯器の電源スイッチがオンになっていないことが原因でお湯が出ないと騒いでしまうこともよくあります。
停電やブレーカーが落ちたときに給湯器の電源も切れてしまい、電源がオフになったことに気が付かないでお湯が出ないと慌ててしまうのです。
また、電源は入っていても蛇口側の温度設定がお湯の温度になっていないなどの基本的なミスも考えられます。
電気温水器の場合は沸き増し機能が付いていないと直前にお湯を使い過ぎるとお湯が出なくなるのでこちらも確認が必要です。
■電源プラグの確認
コンセントから電源プラグが抜けていないかも確認しましょう。
当然ながら電源プラグが挿さっていないと給湯器は動かないのでお湯も出なくなります。
挿さっているように見えて少し抜けかかっているといったこともあるのでしっかりと確認しましょう。
確認のついでに一度電源プラグをコンセントから抜き、数十秒待って挿し直すという作業をしておくこともおすすめです。
このリセット作業はお湯が出ない原因がわからないときに試しに行ってみることも有効です。
■エラー表示が出ていないか
給湯器のモニターにエラーコードが出ていないかも確認しましょう。
エラーコードが出ている場合は電源プラグを抜き差しすることでリセットされて直ることもあります。
メーカーや機種にもよりますが、表示されるエラーコードの種類によって故障の原因がわかる場合もあるため、取扱説明書やメーカーサイトで直す方法を調べてみるのも良いでしょう。
メーカーサポートに問い合わせる場合も、表示されているエラーコードをよく確認してから問い合わせるとスムーズです。
■フィルターの確認
水抜きフィルターにゴミが溜まってしまっていることが原因でお湯が出にくくなってしまうこともあります。
フィルターは定期的にメンテナンスするように心掛けましょう。
長年使用していて劣化している場合は新品と交換することもおすすめです。
■配管が凍結していないか
冬場の寒冷地では配管が凍結している可能性があります。
凍結している場合は基本的には解凍されるのを待つことになりますが、しばらく凍結が続きそうな場合は自分でどうにかするのではなく業者に相談してみることをおすすめします。
■給湯器の寿命
給湯器からお湯が出なくなったときの緊急対応方法をご紹介してきましたが、給湯器の寿命による故障ということも考えられます。
給湯器もその他電化製品と同様に長年使用していると経年劣化してしまうのです。
給湯器の平均的な試用期間は10年程度と言われており、製造メーカーも10年を目安に買い換えることを推奨しています。
故障しても修理しながら10年以上使用することも可能ではありますが、次第に交換部品を手に入れることも難しくなります。
燃料効率や機能性を考慮すると修理よりも最新の給湯器に買い替えた方が結果的に安く済むこともあるため、10年以上使用している給湯器が故障したときには買い替えも積極的に検討してみましょう。
■まとめ
給湯器から突然お湯が出なくなることは誰にでも起こり得ることです。
突然のことだとついパニックになってしまいがちですが、一度冷静になって今回ご紹介したことをまずは確認して対応してみてください。
すべて確認しても原因がわからず直せないとなった場合に、専門業者へ修理を依頼して直してもらいましょう。
自分でも直せるようなことが原因であっても業者に来てもらうと出張費用が発生してしまうので、まずは落ち着いて対応することが大切です。