排水の詰まりは私生活にも支障が出てくるだけに、なるべく早く直したいトラブルだと思います。
しかし賃貸物件に住んでいる人の場合、その修理代は貸主と借主のどちらが負担することになるのでしょうか。
この記事ではそんな賃貸物件で排水が詰まったときに誰が修理するべきなのかについて解説していきます。
■賃貸物件では貸主に支払い責任がある
結論から言うと、賃貸物件の修理費用は貸主に負担する責任があります。
もちろん入居者に明らかな過失がある場合は除きますが、基本的には私生活に支障が出るような建物のトラブルは貸主が修理しなければなりません。
このことを知らずに入居者が自身で業者を手配してしまうと、後から支払いについて管理会社と交渉しなければならず、提携業者との料金差額を負担しなければならなくなることもあるので、まずは管理会社へ相談し提携している業者に依頼してもらうことが大切です。
■拒否されたときの交渉方法
本来排水の詰まりは貸主である管理会社が修理費用を負担しなければなりませんが、そのことを知らない貸主や支払いたくないと考える貸主には修理を依頼しても拒否される場合があります。
そんなときはすぐに諦めて泣き寝入りするのではなく、まずは管理会社に修理する責任があることをしっかりと伝えましょう。
そのことをただ知らないだけの貸主であれば理解して修理してくれるはずです。
ただし最初から喧嘩腰で話すのではなく、あくまでも「本当に困っている」ということを謙虚な姿勢で伝えるように交渉することをおすすめします。
悪質な業者でなければ理解してもらえる可能性は十分にあります。
それでも修理してもらえない場合は、全額は無理でも折半にするなど一部費用を支払ってもらえるように交渉してみましょう。
こちらが少し妥協すれば案外すぐに納得してもらえることも多いものです。
まずはしっかりと貸主の修理責任を伝えて交渉し、それでも揉める場合は少し妥協するという交渉方法をおすすめします。
■まずは自分でできる改善策を試してみる
排水が詰まってしまった場合、すぐに業者に修理してもらうのではなくまずは自分でできる改善策を試してみましょう。
貸主に修理してもらえるからといって、簡単に直ることでもすぐに修理を依頼するのは得策ではありません。
自分でできる方法を試してみたけど無理だった場合にやむを得ず修理を依頼する方が、貸主に与えるイメージも良くなるからです。
排水の詰まりはちょっとしたことで改善できる場合もあるので、その方法をご紹介します。
<パイプ洗浄剤を使用する>
排水の詰まりを解消させる方法として簡単かつ効果的なのがパイプ洗浄剤を使用する方法です。
パイプ洗浄剤を使用すれば詰まっているものを溶かすことができるため、多くの詰まりを解消させることができます。
作業も簡単で誰でもできる洗浄方法なので、まず最初に試してみて欲しい方法です。
<ワイヤークリーナーを使用する>
ワイヤークリーナーを使用する方法は、排水管にワイヤーを突っ込んで物理的に掃除をする方法です。
パイプ洗浄剤で溶かすことのできないような詰まりの原因も、ワイヤーを使用することで解消させることができます。
パイプ洗浄剤よりも多少手間はかかりますが、技術的に難しい作業ではないためおすすめの洗浄方法です。
パイプクリーナーで詰まりを解消できなかった場合には是非試してみましょう。
■業者に依頼した場合の費用
もし貸主がどうしても修理費用を負担してくれず入居者が自身で業者に依頼した場合、一体どれくらいの費用が必要となるのでしょうか。
どんな業者に依頼するかや詰まりの状態によっても左右されますが、目安としては5000円前後は覚悟しておくと良いでしょう。
本来貸主が負担してくれるはずの金額だと考えると高く感じる金額ではありますが、何度も貸主と揉めてストレスを感じながら生活することを考えると妥協できる金額だとも言えます。
このように排水の詰まりは数千円で済む修理ではあるので、もし貸主と揉めてしまった場合は一旦自身で支払ってその後じっくりと交渉するのも良いでしょう。
■排水管を詰まらせないためのメンテナンス
排水は使っていれば自然と少しずつ汚れが溜まってしまう場所なので、メンテナンスをしなければいつかは詰まってしまう可能性が高い場所です。
しかし逆にメンテナンスを定期的にしっかりと行っていればその可能性を低くすることもできるのです。
排水のメンテナンスは定期的にパイプ洗浄剤で行うことをおすすめします。
ワイヤークリーナーを使用することも効果的ですが、マメにパイプ洗浄剤を使用していれば必要ない場合がほとんどでしょう。
自分の中でメンテナンスをするタイミングのルールを決め、その通りに実行していれば詰まりを起こす可能性を限りなく低くすることができるはずです。
■まとめ
賃貸物件で排水が詰まってしまった場合、まずは管理会社へ連絡し修理してもらうように依頼することから始めましょう。
拒否するようであれば貸主に修理の責任があることをしっかりと伝えることが大切です。
話し合いでどうしても着地点が見つからない場合は、管理会社が提携している業者へ修理の依頼だけでもしてもらい、一旦自身で費用を支払ってしまうのも一つの選択肢です。
しかし修理の必要がないことがお互いにとってベストなことなので、日ごろから詰まらないためのメンテナンスをしっかり行うようにしましょう。