自動車を運転していると、フロントガラスの汚れで前が見えにくくなることがあります。
これは日ごろから溜まっている砂や埃、油汚れなどが原因となって引き起こしているものです。
これらはきちんとした方法で掃除をすれば取り除くことができるものなので、今回はクリアな視界を保つためのフロントガラスの正しいお手入れ方法をご案内します。
■まずはシャンプー洗浄
フロントガラスの汚れは濡れタオルなどで拭き取るだけでもある程度きれいにすることができます。
しかし長期間手入れをしないで付着してしまった頑固な汚れなどもしっかり取り除くには、シャンプーでの洗浄がおすすめです。
洗浄に使用する洗剤は中性のカーシャンプーや家庭用洗剤を使用しましょう。
中性洗剤であればガラスと一緒にボディを洗車しても問題ないため、ガラス洗浄のついでに車を丸ごときれいにするのもおすすめです。
泥汚れなどは中性洗剤での洗浄で取り除くことができるので、フロントガラスをきれいにするにはまずはシャンプー洗浄を行いましょう。
■油膜を取り除こう
フロントガラスには油性の汚れも付着しており、これが太陽光などでガラスに焼き付いてしまうと油膜となりギラつきの原因となります。
油膜が酷くなると雨の日の運転は前が見づらくなり非常に危険です。
この油膜というものは普通のシャンプー洗浄ではきれいに取り除くことが難しいため、専用のクリーナーを使用することをおすすめします。
油膜取り専用のクリーナーには細かな研磨剤が入っているため簡単に取り除くことができ、カー用品店で数百円で購入できるものもあるので一つ準備しておくと良いでしょう。
油膜取りクリーナーにも様々なタイプのものがありますが、一般的にはガラスに水分を含ませた状態でクリーナーを使用してスポンジなどで磨くことになります。
油膜が酷い場合には磨くときに根気が必要となりますが、粘り強く磨けば撥水しなくなるので頑張りましょう。
■ガラスコーティングで撥水加工
フロントガラスを洗浄し、油膜もきれいに取り除くことができたらガラスコーティングで仕上げをすることがおすすめです。
洗浄して油膜取りを行うだけでもガラスはきれいになり視界はクリアになりますが、コーティングをすることでそのきれいな状態を長く維持することが可能となるからです。
カー用品店で販売されている撥水加工のできるコーティング剤を使用すれば、素人でも非常に簡単にコーティングを行うことができます。
このガラスコーティングを行うときには、シャンプー洗浄だけでなく油膜取りも行うことで効果を最大限発揮させることができるので、コーティング剤を塗る前にしっかりと油膜を取っておきましょう。
ガラスコーティング剤の施工方法は、有名商品の多くはガラスに直接塗り込んでしばらく乾燥させてから乾いたタオルで拭き取るという方法です。
他にもスプレーでガラスに吹きかけてワイパーを動かすだけという気軽に使用できる簡易コーティング剤も存在します。
商品により微妙に施工方法は異なりますが、商品に記載されている使用方法の通りに施工すれば誰でも簡単にできるようになっているので安心です。
撥水剤が入ったウォッシャー液なども販売されているので、そういった商品も併せて使用するとより効果を発揮させることができるのでおすすめです。
■内窓掃除はガラスクリーナーがおすすめ
フロントガラスの汚れは外側だけとは限りません。
普段あまり意識しない人も多いですが、ガラスの内側も手垢などで意外と汚れているものです。
内窓には油膜などはほとんどないため水拭きでも十分きれいにすることができますが、タオルの拭き跡までしっかりと拭き取るには少しコツが必要となります。
ポイントは水拭きをしたらその後すぐに乾いたタオルで拭き跡を拭き取ることです。
水拭きで付いた水分が乾く前にすぐ乾拭きをすることで、拭き跡までしっかりと拭き取ることができます。
さらにきれいに仕上げるには、ガラスクリーナーを使用することがおすすめです。
アルコールが入っているガラスクリーナーを使用すれば、水拭きよりも汚れが取れやすくなるだけでなく、すぐに乾燥して拭き跡も残りにくくなります。
なるべくお金をかけたくない場合は水拭きでも十分ですが、ガラスクリーナーも数百円で購入できて何度も使用できるので完璧な仕上げを目指すならおすすめです。
■まとめ
フロントガラスは自動車のガラスの中でも最も汚れやすいガラスです。
面積も大きいことから汚れも付きやすく、長期間掃除をしていないと様々な種類の汚れが付着し焼き付いてしまいます。
特に油膜が酷くなると安全面でも危険性が出てくるため、なるべく定期的にお手入れをしてあげましょう。
マメに洗車をするのが面倒だと感じる人ほど、一度徹底的に洗浄しガラスコーティングまでしておくことをおすすめします。
コーティングをすることで水垢などの汚れが付きにくくなるので、お手入れのスパンも長くて済み洗浄も楽になります。
たまにしか洗車をしない人でもフロントガラスは安全面にも関わってくる場所なので、汚れを感じたらお手入れをしてあげるようにしましょう。